こんにちは、
宮城県岩沼市にある
いわぬま矯正歯科クリニック院長
小森です。

無題

大人と子どもの治療の違い


 子どもの出っ歯は矯正歯科でどうやって治しますか?では、小児期の出っ歯の治療について説明しました。
 大人の出っ歯の治療はどうなのかと言うと、子どものそれとは異なる点があります。

①骨の成長が止まっている

 子どもの治療では、あごの骨の成長をコントロールする事が出来ましたが、大人の治療では成長が止まっているのでコントロールする事はできません。

②奥歯の前後的なズレを修正しにくい

 大人では成長が止まっていたり、歯の生え変わりが終わっているので、奥歯の動きに制限がかかります。そのため、小児の治療ではあごの位置を変化させたり(バイオネーターなど)、上の奥歯を後ろに動かす(ヘッドギアなど)事が可能ですが、大人になると奥歯のズレを修正しにくくなります。

③歯の生えるすき間を広げにくい

 小児は骨が柔らかく成長があるので、歯の並びの横幅を広げる事は比較的容易ですが、大人になると歯列の横幅を広げても限界があり、思ったようなすき間を作る事はできません。

大人の出っ歯の治療


 以上の子どもの治療との違いがあるので、大人の治療は異なったものになります。
基本的にはマルチブラケット装置(表側からワイヤーを通すもの)での治療で、ご希望に合わせて目立たない装置を検討する事になります(目立たない矯正とはどのようなものですか?参照)。
 出っ歯の場合、上の前歯を内側に引っ込める必要があるので、その手段によって大きく三種類に分類されます。

1 歯を抜いての治療


 歯を抜く事ですき間を作り、そのすき間を埋める事で前歯を内側に引っ込めます。抜く歯は小臼歯(犬歯の後ろの歯)が多いです。
 出っ歯にくわえて歯の凸凹がある場合は、凸凹を解消するために抜歯が優先される事があります。

2 奥歯を後ろに押す治療


 上の奥歯を後ろに押す事で、前歯を引っ込めるすき間を作ります。小臼歯を抜く必要はありませんが、親知らずがあれば抜く必要が出てきます。
 ただし奥歯は大きいので、後ろに押すためには「矯正用インプラント」が必要になる可能性があります。
 矯正は歯を抜かなきゃいけませんか?でもお伝えしましたが、1と2の治療法では治療の難易度・最終的なかみ合わせが変わってきます。

3 外科矯正

 出っ歯はズレが大きすぎる場合、骨の手術が必要になります。顎変形症と診断されるため、この治療は手術だけでなく矯正治療自体も健康保険が適用されます(歯の矯正で健康保険はききますか?参照)
 
 1)上の歯が生えている骨が大きいもしくは前にズレている
 2)下の歯が生えている骨が小さいもしくは後ろにズレている

 主に以上の2つのパターンが原因です。

まとめ


 同じ出っ歯の治療であっても、小児と大人ではまったく違う物になります。そして大人の矯正治療も、それぞれ症状や患者さまの要望によって治療法が異なります。
 歯科医院ごとでも考え方が異なるため、実際通院される所で矯正治療に関してご相談してください。
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