こんにちは。
宮城県岩沼市にある
いわぬま矯正歯科クリニック
院長小森です。

 最近、大きな問題になっているのは「新型コロナウイルス」です。
 学校が急に休みになったり、マスクや日用品が品薄になったり、日常生活にも影響が及んでいます。
 それでは、新型コロナウイルスは歯列矯正に関してどのような影響があるのでしょうか?これから色々な情報が入るため数日~数週間後には古い情報になるかもしれませんが、現在(2020年3月時点)での情報をまとめさせて頂きました。
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新型コロナウイルスとは?


 新型コロナウイルスとはどのような物なのでしょうか?

①コロナウイルスとは?

 新型の話の前に、そもそもコロナウイルスとはどのような物なのでしょうか?
 コロナウイルスはウイルスの一種で、1960年代に発見されました。一般的に「風邪」「気道感染症」を引き起こします。以前に流行したSARSやMARSも、コロナウイルスの感染によるものです。

②新型コロナウイルスとは?

 新型コロナウイルスは、2019年末に中国・武漢で発生したもので、国際ウイルス分類委員会(ICTV)はSARS-CoV-2と命名し、WHO(世界保健機関)はこの流行を「パンデミック(世界的な制御不能の流行)」と認定しました。
 現在(2020年3月)、このウイルスに関して分かっていない部分も多いため、これからの研究や薬品等の開発が望まれます。

③感染症状は?

 大きく以下の3つに分けられます。

(1)無症状

 症状はほとんどありません。ありませんがウイルスを持っている(キャリア)ので、他の人に感染させる場合があります。

(2)軽度症状

 数日(風邪より少し長い期間)発熱などの風邪に似た症状があり、その後自然に治っていきます。

(3)重症化

 軽度の場合と同様に数日発熱が続きますが、その後両側性の肺炎となり呼吸困難になります。
 このようになると人工呼吸器が必要となります。

④新型コロナウイルスの見分け方

 現在日本では、新型コロナウイルスに関して、即時に鑑別診断できる装置を使用する事はありません(海外ではあるようですが)。理由としては、無症状や軽度症状は自宅療養で自然治癒できる物ですし、元々感染していない方が多く来院されると、院内感染リスクが大きくなったり本来治療が必要な方に治療が行き届かない可能性もあるためです。
 ある医師会さまでは以下の項目を確認する事で、新型コロナウイルス以外の疾患との見分けを検討しているようです。

 1 熱がある(37.5℃以上)
 2 他のウイルスや菌での疾病の可能性
 3 白血球の値(WBC)や炎症反応(CRP・急性期タンパク)
 4 抗菌薬の効果


 またこれ以外で、全身状態不良・強い倦怠感・呼吸困難・肺炎があれば、すぐに帰国者・接触者相談センターへの紹介になるそうです。

新型コロナウイルスから直接的な影響

①感染により通院できない

 現在感染が確認されると、軽度であれば自宅療養・自宅隔離を要請され、重症化すると指定医療機関で隔離入院が必要になります。
 いずれにしても歯科医院に通院できなくなります。

②歯科医院の長期休診

 通院している歯科医院で感染が確認された場合、歯科医院は休診になります。
 通院患者もしくは従業員の感染であれば数日~数週間の休診ですし、歯科医師の感染では最低でも数週間、重症化すると数か月続く可能性があります。そして再開したとしても、感染者がいた歯科医院への通院をためらう方もおられるかもしれません。

新型コロナウイルスから間接的な影響

①歯科材料の不足

 薬局などでは、マスクや消毒用アルコールの品薄が続いていますが、医療用のそれも不足していて入手困難になっています。
 それ以外にも、歯科材料は中国製をはじめ海外で作られているものが多く、入荷が滞っているようです。
 そのため、材料不足によって治療が難しくなってしまう場合があります。

②装置作製の遅延

 矯正装置を作製する際に、歯科医院が自前で作製する場合と、作製を外注する場合があります。
 自前で作製する場合、材料不足によって遅延もしくは困難になる事があります。

 外注の場合、国内での作製だと自前同様に材料不足の影響を受けます。海外での作製の場合は、もうひとつ問題点があります。それは「検疫」です。装置を作製する場合、歯型などを送ります。しっかり消毒をされていれば良いのですが、唾液や血液が付着していないか、送り先の国で今まで以上にチェックが厳しくなる可能性があります。

③治療費の高騰

 今まで安価な海外製品を利用していたものが、他の物に代替せざるをえなくなると、原材料費が上がってしまいます。
 それに伴い、治療費自体が上がってしまう可能性があります。

新型コロナウイルスへの予防策


 新型コロナウイルスは、そのほとんどが飛沫感染による物とされています。それでは、感染しないようにするには、どのようにしたら良いのでしょうか。

①手洗いをしっかりする

 手は思った以上に多くの物に触れています。ドアやスマホを含めたタッチパネルなど、気づかないうちに手が触れてしまいます。
手についたウイルスが感染の原因になっている事が多いので、手洗いは重要です。
 手をしっかり洗うとは言いますが、いわゆる普通の洗い方では不十分です。十分な洗い方とは、テレビや映画で手術前の医師がおこなっている「あの」洗い方です。
 ですが、毎回あのように洗うのは大変なので、最低限の洗い方は以下の通りです。

 1 普段通りの洗い方をする
 2 指の間を洗う
 3 手の甲を洗う
 4 手首を洗う
 5 指先と手のひらのしわを洗う

 慣れると1分もかかりません。
 それにアルコール消毒をくわえると、さらに効果的です。

②人混みではマスクを着用する

 通常のマスク(サージカルマスク)は、ウイルス自体の侵入を防ぐ効果は強くありません。しかし、飛沫感染の場合ウイルスは大きい飛沫の中にいるので、飛沫の侵入を防ぐ効果はあります。
 また、マスクによって手が顔や口に触れる事を防ぐ効果があります。
 それと、万一自分が感染してしまった場合、咳などで飛沫を出さない効果があるため、他の人に感染させない意味でマスクは重要です。
 屋外や人の少ない場所では感染リスクは小さいので、そのような所ではマスクの必要性も小さくなります。

③人混みや閉鎖された空間に行かない

 マスクの着用は「人混み」としましたが、そもそも人の多い所は感染リスクが高いので、不要不急であれば行かないのが一番です。
 また、クラスター(集団感染)になっている場所を考えると、閉鎖空間も避けるのがベターだと思われます。

④換気をこまめにする

 空気の流れが停滞していると、コロナウイルスはその場から移動しません。こまめに換気する事は、ウイルス感染を防ぐ効果があります。

⑤自己免疫力を高める

 栄養が偏っていたり寝不足だったりすると、コロナウイルスに限らず病気にかかりやすくなります。
 健康的な生活をする事で、自己免疫力を上げる事が必要です。

まとめ


 中国・武漢から始まった新型コロナウイルスの流行ですが、単なる疾病の枠を越えて世界の政治経済への影響が大きくなっています。
 ここで挙げた事例は、これからの事を考えるとごく一部なのかもしれません。

 矯正歯科での影響はコロナウイルスの流行の度合いによって、地域差が生じています。医療機関ごとに対応も違っていますので、詳しくは通院される歯科医院さまにうかがってください。

 コロナウイルス自体はいわゆる「風邪」のような物なのですが、ウイルスに対するワクチンや薬が開発されるまでは、感染しないのが一番です。マスクや消毒用アルコールは不足していますが、大なり小なり予防や感染を抑える効果はありますので、あれば利用するのがベストです。

 自分の身は自分で守りましょう。
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